Friday, October 20, 2017

錦秋名古屋顔見世 GOING TO SEE KABUKI

 10月18日(水)金山市民会館で歌舞伎を見てきた。出し物は「恋女房染分け手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)」「番町皿屋敷」「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」であった。「恋女房染分け手綱」の浄瑠璃の語りは竹本谷太夫で、彼は私の教え子である。谷太夫は押しも押されぬ義太夫語り手で、義太夫が天井桟敷までよく届き、乳人(めのと)重の井が我が子の馬子を抱きしめたいが、殿中で人目もあり、立場上それができない。その心の葛藤を、谷太夫は感情豊かに語ってくれた。隣の御婦人が涙を拭いていた。
 歌舞伎が終わってから、谷太夫さんと歓談したが、日本の伝統文化を後輩まで末永く伝えてほしいとお願いした。
 ところで、今日の歌舞伎は11時開演で、終了が3時ごろ。休憩時間があるとはいえ、合計4時間もあった。74歳の私には4時間椅子に座っての歌舞伎鑑賞は身体がえらい。芸術鑑賞(美術、音楽、舞台)は体力だと思った。

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