Monday, June 21, 2021

五輪と満州事変 The Olympic Games and the Manchurian Incident

五輪と満州事変

 コロナ・パンデミックのなか、菅総理はじめ、小池知事、五輪大臣などが、ごり押しをして五輪を開催しようとしている。開会式には特別枠で観客を二万人入場させるという。

気が狂っているとしか考えられない、三密を訴えながら、真逆のことをしようとしている。内外の感染病専門家、報道機関、医療関係者などが危険だと主張しているにもかかわらずだ。

 政治家の何かが狂っている。誰も止めようとしない。止めるのは国益に反するような雰囲気である。

 これは満州事変当時の政治家の取った態度に残似している。当時、政府は戦争不拡大と言う方針を取りながら、軍部は満州以外の地にも戦域を拡大し中国全域を日本の支配下に置く勢いであった。軍部を誰も止められなかった。そして15年間に及ぶ日中戦争、さらに太平洋戦争、そして惨敗。300万人の死者がでた。

 この悲劇を経験しながら、誰もこの歴史的教訓を生かさず、無理に五輪を開催しようとしている輩は日本の将来を何と思っているのか。

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