国宝「瓢鮎図」
先日、京都の妙心寺の塔頭・退蔵院を訪れた時、「瓢鮎図」の水墨画を見た。1415年頃に描かれた国宝である。
男が瓢箪を持って鯰を捕らえようとしている。水墨画に書かれている文言は「空を飛ぶものは矢に糸を付けた射包(いぐるみ)でからめ捕り、水中を泳ぐものは網でとらえる。これが漁や猟の常法である。中が虚ろで丸く、コロコロした瓢箪で、鱗がなくネバネバした鮎を深い泥水の中で抑えつけることなど、一体できるであろうか」
この禅の公案に31人の禅僧が画賛を書いている。その図が「瓢鮎図」である。図書館で芳沢勝弘著『「瓢鮎図」の謎』を借りて来た。
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