渡辺正雄著『科学者とキリスト教』にこのような記述がある。(市民大学講座、深草正博先生が紹介された本)
三人の男がナイアガラの滝を見に行った。インド人と中国人とアメリカ人である。滝を見てインド人が即座に感じたのは、この大自然の奥にある神であった。中国人が思ったのは、この滝の傍らに庵を作って、そこで友人とお茶を飲みながら、よもやま話したらさぞ楽しいだろうということであった。アメリカ人は直ちに自問して、どうやったらこの莫大なエネルギーをもっと有効に利用することができるだろうかと思ったという。
同じ物を見ても、十人十色である。その人の生まれ育った文化によって、考え方が違う。自分がこう思うから、人もこう思うだろうとは馬鹿げている。