MAT'S EYE ON THE WORLD 「MATの目」
日英バイリンガル通信 No. 31 Hiroshi Matsuoka 松 岡 博
HAVEN’T WE FORGOTTEN SOMETHING?
The other day I watched an instructive TV program, “Inochi no Kusa no Kabuwake (Separation of Life Plant Roots)” on Japan Broadcasting Corporation.
Sidama people in the southern part of Ethiopia live on ensete, a banana-shaped plant. One ensete provides enough food for a family of 5 for a month. When a Sidama man is going to cut an ensete, he kneels down at its root, praying, “I thank God for giving me this opportunity. I separated the root of an ensete of my father’s, and planted this. I have nothing else to eat. Please allow me to cut this.”
A similar ceremony takes place when Ainu people “kill” a bear for food. They believe that every creature and plant has its own god. They regard the bear as an incarnation of a bear god sent to them. When they “kill” or “send the god back home,” they hold a ceremony to pay homage to the god, praying for another visit.
Japanese people used to have the same spirit of appreciation for food. Decades ago they thanked farmers for growing rice. Even now some old people say, “Farmers undergo 88 different types of labor before the harvest. So, even a grain of rice must not be wasted.”
Haven’t Japanese people today, who are gorging, and yet starving for, and at the same time wasting gourmet food, forgotten something important about what they eat?
なにか忘れてはいませんか
先日、NHKテレビで「命の草の株分け」という大変良い番組を見ました。
エチオピアの南部にシダマ族という部族が住んでいますが、エンセーテというバナナに似た植物を主食にしています。一本のエンセーテがあれば、一家5人が一ヶ月食べていけます。シダマ族の男がエンセーテを切るとき、その前に膝まずいて、祈りの言葉を言います。「神様、私にこのような機会を与えて下さいまして感謝します。このエンセーテは、私が父のエンセーテを株分けして植えたものです。私は他に食べるものがありません。どうか切らせてください」
アイヌ人も同じような祈りの儀式を行っています。それは熊を食料として「殺す」ときです。アイヌ人は全ての生き物や植物にはそれぞれの神が宿っていると信じています。だから、熊は「熊の神」の化身だと考えています。アイヌ人が熊を「殺す」とき、すなわち、熊を「元のところに送り返す」とき、「熊の神」に感謝の気持ちをささげ、再来を祈願します。
数10年前、日本人はお百姓さんがお米を作るときの苦労に感謝したものです。「お百姓さんは米を収穫するまでに88回手間を掛けるんだよ。だから、一粒のお米だって無駄にしてはいけない」と言うお年寄りがいます。 グルメを食べ、グルメに飢え、グルメを捨てている今の日本人は食べ物に関してなにか大事なことを忘れてはいませんか。
The other day I watched an instructive TV program, “Inochi no Kusa no Kabuwake (Separation of Life Plant Roots)” on Japan Broadcasting Corporation.
Sidama people in the southern part of Ethiopia live on ensete, a banana-shaped plant. One ensete provides enough food for a family of 5 for a month. When a Sidama man is going to cut an ensete, he kneels down at its root, praying, “I thank God for giving me this opportunity. I separated the root of an ensete of my father’s, and planted this. I have nothing else to eat. Please allow me to cut this.”
A similar ceremony takes place when Ainu people “kill” a bear for food. They believe that every creature and plant has its own god. They regard the bear as an incarnation of a bear god sent to them. When they “kill” or “send the god back home,” they hold a ceremony to pay homage to the god, praying for another visit.
Japanese people used to have the same spirit of appreciation for food. Decades ago they thanked farmers for growing rice. Even now some old people say, “Farmers undergo 88 different types of labor before the harvest. So, even a grain of rice must not be wasted.”
Haven’t Japanese people today, who are gorging, and yet starving for, and at the same time wasting gourmet food, forgotten something important about what they eat?
なにか忘れてはいませんか
先日、NHKテレビで「命の草の株分け」という大変良い番組を見ました。
エチオピアの南部にシダマ族という部族が住んでいますが、エンセーテというバナナに似た植物を主食にしています。一本のエンセーテがあれば、一家5人が一ヶ月食べていけます。シダマ族の男がエンセーテを切るとき、その前に膝まずいて、祈りの言葉を言います。「神様、私にこのような機会を与えて下さいまして感謝します。このエンセーテは、私が父のエンセーテを株分けして植えたものです。私は他に食べるものがありません。どうか切らせてください」
アイヌ人も同じような祈りの儀式を行っています。それは熊を食料として「殺す」ときです。アイヌ人は全ての生き物や植物にはそれぞれの神が宿っていると信じています。だから、熊は「熊の神」の化身だと考えています。アイヌ人が熊を「殺す」とき、すなわち、熊を「元のところに送り返す」とき、「熊の神」に感謝の気持ちをささげ、再来を祈願します。
数10年前、日本人はお百姓さんがお米を作るときの苦労に感謝したものです。「お百姓さんは米を収穫するまでに88回手間を掛けるんだよ。だから、一粒のお米だって無駄にしてはいけない」と言うお年寄りがいます。 グルメを食べ、グルメに飢え、グルメを捨てている今の日本人は食べ物に関してなにか大事なことを忘れてはいませんか。
お久しぶりです(・∀・)ノ
ReplyDelete5日の朝7時頃セントレアを出発して、
ReplyDelete成田→シカゴ→デイトナビーチに行きます。
向こうでちゃんと会話が出来るか不安ですが、
精一杯努力してきます!
またメールします(・ω・)v
琢磨君
ReplyDeleteメールありがとう。いよいよですね。なぁんにも心配はいりませんよ。ちゃんと南山で英語は鍛えてあるから。
長旅になりますから、心配するなら体調を心配せよ。
bon voyage.
では、また。いつでもメールください。
松岡
石井です、お久しぶりです。と言うか覚えてますか?一ヶ月以上何の連絡もしてなかったので忘れられたりしてませんかー。散々お世話になったのに浪人してる石井です。
ReplyDeleteとりあえず浪人した人で代ゼミに入った人達はだいたい元気でした。
自分もやっと生活に慣れてきてこれから夏までが一回目の勝負です。
先生もお元気で、またメールします。
石井君
ReplyDeleteThank you for your e-mail. メールを読んでいて、君の顔を思い出しましたよ。君のおかげで、6年間楽しい教員生活ができました。
英語は頑張って勉強していますか。音読を実行してください。必ず英語力がつきますよ。
浪人生活は不規則な生活になると聞きますが、石井君はどうですか。とにかくめちゃめちゃ勉強してください。
私は、元気に相変わらず英語の勉強を続けていますよ。
ではまた。
松岡
Thank you for the post. I totally agree with you. We take too many things for granted, not just materials but also spiritual gifts like kind words from friends and genuine smiles on children. When these little things don't bring us happiness, we know there is something wrong with our inner selves. I think we need to start paying attention to these little signs inside ourselves so that we can appreciate what is so naturally around us.
ReplyDeleteお久しぶりです。神谷です。本当はもっと早く書き込もうと思ってたんですけど、いろいろ立てこんでしまって今日になってしまいました。
ReplyDelete大学に入ってから1ヵ月以上がたちましたけど何とかうまくやってます。4年後世の中に出ても恥ずかしくないようにこれからもしっかりと努力していきます!
先生もお体に気を付けてください。またメールします。
Mr. Watanabe,
ReplyDeleteThank you for your comment. It is always nice to hear from you. What I dread most is not being able to notice the kindnesses given to me. Sometimes I may take them in the wrong way unknowingly. Misunderstanding refects your state of mind. I want to have a just mirror,not a biased one.
神谷君
コメントありがとう。お元気そうでなによりです。大学は慣れてきたようで、良かったですね。5月になると受験勉強と大学生活のギャップに慣れない人がいますが、君は大丈夫のようですね。これからの4年間の大学生活がうらやましい。何でもその若さで達成することができるのです。君の真面目さと粘り強さとユーモアの精神で大学生活を大いにエンジョイし初志を貫徹してください。
松岡
お久しぶりです。英作文をよく教えてもらっていた那須です。覚えてますか?今まで学祭関係で忙殺されていてなかなかコメントできませんでした。
ReplyDelete実は今度の月曜日から某個別指導塾の講師のアルバイトで中2の生徒に英語を教えることになりました。正直教え方や、生徒の接し方とか自信がなくて不安です。
よければアドバイスを!
那須君
ReplyDeleteコメント Thank you. 英語を中2生に教えているそうですが、To know is one thing, and to teach is another.ということが良く分かりましたか。そこが難しいから、面白いのです。
こつ1 まず英語が面白いと君自身が心から思っていなくては、その面白さは伝わらない。
こつ2.誉めること
こつ3 音読をさせること。大声で。君が良い手本を示すこと。暗記するくらいに音読させよ。英語がfluentlyに読めるということは、中2の生徒には一大事件です。感動させよ。
こつ4 書かせること。手が痛くなるぐらい書かせよ。
以上
あとは、那須君の個性を生かすこと。君にしかできない教え方があるはず。
では、また。Good Luck!
アドバイスありがとうございました!
ReplyDelete初日はなんとか上手くいきました。生徒も満足していたようです。
いずれまたコメントします。